#84 Guest:cero 高城晶平(後編) 『WORLD RECORD』とceroの10年。都市と音楽、そして「シティポップ」との距離感

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ceroの高城晶平を迎えた後編のテーマは、彼らの1stアルバム『WORLD RECORD』について。今年は同作がリリースされてからちょうど10周年目、ということで、改めてこのアルバムについて当時や現在の視点なども踏まえて聞いていく。
『WORLD RECORD』を制作するまでの過程に高木が抱いていた“焦燥感”や、鈴木慶一や本秀康といったキーパーソンとの出会い。2000年代後半〜2010年の東京には、ユートピア的な音楽コミュニティがあった? なぜ高城はceroを「ネオテニー(幼形成熟)なバンド」と称するのか。
2011年の東日本大震災直前にリリースされた同作は、時代のなかでどのような意味を持ち合わせたか。都市や人の心の再生の過程に寄り添った『WORLD RECORD』や『My Lost City』制作時のテンション感や、改めて久しぶりに同作を聴いた高城の感想、中国で「大停電の夜に」を鳴らした瞬間の歓声を浴びて思ったこと。
「落書き帳的なアルバム」と称する『WORLD RECORD』に散りばめた遊びや、今だからこそ認められる『WORLD RECORD』の良さ、10年で変わったものと変わらないもの、アルバムごとに“結成しては解散する”ceroが、ここからの10年に向けて考えているのは「積み上げること」?
高城が“ボーカリスト”として自信を持つまでの過程にあった、ボイトレとのう胞の手術とは。この10年で荒内佑と橋本翼に起こったポジティブな変化と、それによってバンドが進んだ次のステージ、リズムとプレイアビリティの重要性を打ち出すことで進化したceroの音楽。
『Obscure Ride』はリリースが一年遅かったら“ダサい”作品だった? SuchmosやWONKなどの登場〜King Gnuや石若駿の活躍ともリンクする同アルバムの評価や時代性、音楽シーンの流れに先鞭をつけた同作の重要性や、『POLY LIFE MULTI SOUL』までに至る、厚海義朗・光永渉・古川麦・小田朋美・角銅真実という磐石のサポートメンバーの布陣ができるまで。
最後のテーマは『WORLD RECORD』でラベリングされた“シティポップ”というワードとceroの距離について。「シティポップ」という言葉の意味は、ceroへのラベリングで割れてしまった? のちの若手バンドにも影響したこの出来事や、「シティポップ」に抱いている負い目を赤裸々に語る。
最後に明かされた、次への計画やサプライズの発表も必聴です。
〈Source〉
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#84 Guest:cero 高城晶平(後編) 『WORLD RECORD』とceroの10年。都市と音楽、そして「シティポップ」との距離感

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