#61 Guest:Base Ball Bear 小出祐介(前編) グルーヴの原点、ポップであることへの向き合い方……ベボベの転換点になった3曲から考える

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Base Ball Bearの小出祐介が#61、#62、#63に登場! 彼と旧知の仲である音楽ライターの金子厚武氏を迎え、前編は「Base Ball Bear、活動の転換点となった3曲」“活動の転換点となった楽曲”について振り返っていきます。
今回のテーマにあわせ、小出がチョイスしたのは「彼氏彼女の関係」(2005年リリース)、「ドラマチック」(2007年リリース)、「すべては君のせいで」(2017年リリース)の3曲。
バンプ、アジカンやHIGHLINE RECORDSが盛り上がっていた当時の下北沢系ギターロックの思い出や、Base Ball Bearが下北沢GARAGEに出始めたころの“下北に取り残されている感覚”や、初期のベボベが“リズムから考え”はじめ、ディスコ・ファンクを経由して制作した「彼氏彼女の関係」の話からテーマトークはスタート。
日本における四つ打ちギターロックバンドの源流のひとつとされているBase Ball Bear。そのブレーンたる小出の作る音楽の原点はTRICERATOPSでもあるが、ダンサブルなサウンドの素になっているのはthe ARROWSだった? imdkm&金子が唸った「グルーヴィーなロックンロールとファンク・ディスコ経由のポップス~ギターロックの違い」の解説は必聴です。
2つ目の転換点として挙げた「ドラマチック」と合わせて語られるのは、現agehasprings代表・玉井健二との“ポップスを理論的に作る訓練”のエピソード。小出がこの曲のサビ頭に込めた“キャッチーなサビを意図的に作る技法”や、LiSA「紅蓮華」やASIAN KUNG-FU GENERATION「リライト」、サカナクション「アイデンティティ」にも共通する“サビ頭こぼし”の手法、キャッチーなポップスであることへの向き合い方、理論を理解してヒット曲を聴くことで見えてくる世界について。
3つ目の転換点はそこから10年経った2017年の「すべては君のせいで」。3ピース体制になって以降、打ち込みを導入するなどさまざまな試行錯誤を重ねて作った『光源』と、“ギターロックに置き換えて”作ってきたこれまでの考え方から脱却したサウンド作りの延長線上に見えてきた”シティポップ感”、小出が「もう今後やることはないかもしれない」と振り返るくらい異質だった作品の裏側、聴き手との共犯関係で作る最小公倍数のサウンドに気づいた話、3ピースになって意識し始めた”ギターを弾きすぎない”理由、その技法に長けたTRICERATOPSのサウンドの核って?
最後には、最新のBase Ball Bearを体現する新曲「プールサイダー」について。パワーポップを目指したのにダビーなドラム感が加わり、不穏さが随所に出た新曲の背景にある“ジャンルのモーフィング感”って? ラップミュージックが強い2020年代において、それを理解・解釈しながらロックバンドとしてのストレートさを追求するBase Ball Bearのスタンスなど、彼の作る楽曲同様にキャッチーなフレーズが尽きない三者のトークをお楽しみください。
MC:imdkm、姫乃たま(休養中)
ゲストMC:金子厚武(音楽ライター)
〈Source〉
Base Ball Bear「彼氏彼女の関係」(https://open.spotify.com/track/170fglanj5EfvBTwQz1uvp)、TRICERATOPS「Raspberry」(https://open.spotify.com/track/0rxcAhdZp0gFrrUpa814S7)、the Arrows「ナイトコール」(https://open.spotify.com/track/5jN6IQIcBiPsMxDzhy6LvR)、Base Ball Bear「ドラマチック」(https://open.spotify.com/track/6ozetsGsnu3ldFxXoqXddp)、ASIAN KUNG-FU GENERATION「リライト」(https://open.spotify.com/track/1DtySWGOuZ6zXDRE4K8eVs)、サカナクション「アイデンティティ」(https://open.spotify.com/track/0jqGYadZK1V17mTSNy1I73)、Base Ball Bear「すべては君のせいで」(https://open.spotify.com/track/0MPKa5qtzbUK2DNpmp0ypb)、Base Ball Bear「プールサイダー」(https://open.spotify.com/track/5zObbziZzPf2HWUxAFWBBY)

#61 Guest:Base Ball Bear 小出祐介(前編) グルーヴの原点、ポップであることへの向き合い方……ベボベの転換点になった3曲から考える

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