#83 Guest:cero 高城晶平(中編) ゼイディー・スミスやヴァージニア・ウルフなど、今年読んだ海外文学から考える“言葉と歌の関係性”

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ceroの高城晶平を迎えた中編のテーマは「2021年のカルチャー」について。
コロナ禍で映画館に足を運ぶことが難しくなった高城がハマっていたのは「読書」。今回はゼイディー・スミス『ホワイト・ティース』、クレメンス・J・ゼッツ『インディゴ』、ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』、テジュ・コール『オープン・シティ』という海外文学・小説を、ポストイットを“めちゃくちゃつける”ことで生まれる“能動的な読書”の話や、本の選び方、作詞との共通点、言葉と歌の関係性なども交え、独自の視点で紹介してもらった。
ゼイディー・スミス『ホワイト・ティース』は、ドラマ化もされたベストセラー。ロンドン出身の優柔不断な中年男・アーチーと、バングラデシュ出身の誇り高きムスリム・サマード。第二次大戦で親友となったふたりの半世紀にわたる友情を軸に、宗教の違いやLGBTQ+、歴史や言語の壁など、あらゆる要素が複合的に混ざっている作品から、高城はどのような影響を受けたのだろうか。
クレメンス・J・ゼッツ『インディゴ』は、円城塔や山本貴光の帯文からもどこか気味の悪さを感じる一作。文体や文章をサンプリングして表現する技法や、デザインやフォントで表現された世界観、体験するSFとしても意義深く、ある意味コロナ禍とも重なる小説の面白さとは。
テジュ・コール『オープン・シティ』は、マンハッタンでの日々を描いた作品。何が日常で何が非日常なのかを考えながら読む、海外小説の面白さなどについて、高城の“読み方”がわかっていくパートだ。
ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』は、言わずと知れた名作のひとつ。3章構成で同じ人たち・場所を描くことで、直接的ではないが浮かび上がってくる歴史的・政治的なバックグラウンドの面白さ、新作『波』をふまえたウルフの作家性などについて、同じくウルフの小説が好きなimdkmと語り合います。
〈Source〉
ゼイディー・スミス『ホワイト・ティース』、クレメンス・J・ゼッツ『インディゴ』、ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』、テジュ・コール『オープン・シティ』

#83 Guest:cero 高城晶平(中編) ゼイディー・スミスやヴァージニア・ウルフなど、今年読んだ海外文学から考える“言葉と歌の関係性”

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