#62 Guest:Base Ball Bear 小出祐介(中編) バンド・ラップという形式にとらわれない、歌詞とリズムの関係性を更新する方法について

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今回のテーマは“歌詞とリズムの関係性”。彼と旧知の仲である音楽ライターの金子厚武氏を迎え、Base Ball Bearやマテリアルクラブで制作してきた楽曲の中でも、リズム面で意欲的な挑戦を行ったのはどんな楽曲なのかを聞いていきます。
このテーマにあわせ、小出がチョイスしたのは「十字架 You and I」(Base Ball Bear/2010年リリース)、「『それって、for 誰?』part.1」(Base Ball Bear/2015年リリース)、「Nicogoly」(マテリアルクラブ/2018年リリース)の3曲。
玉井健二のプロデュースを離れ、自分たちで作ったコンセプトアルバム『DETECTIVE BOYS』『CYPRESS GIRLS』の制作を通して「十字架 You and I」で掴んだ「カッティングギターと16ビートでギターロック的な展開を作り、マイケル・ジャクソンっぽくもする」という手法。小出がMJのスリラーの“リズム”が「本当にすごい」という理由とは? Base Ball Bearの歌詞における「ファンキーな口当たりの良いフレーズ」が生まれる背景も必聴です。
同じくMJ的手法も使われた「『それって、for 誰?』part.1」では、今振り返っても現代にピタリとハマっている歌詞を気持ちいいリズムに乗せることの大事さについてトーク。かつての日本語ラップへの憧れが、徐々に自身の活動にも反映されていく過程や、隙のないかつ意見として捉えられる歌詞の書き方にも注目。
マテリアルクラブ初期に制作し、思ったよりもすぐに書けたという「Nicogoly」は、福岡晃子(ex.チャットモンチー)&呂布(Ryofu/KANDYTOWN)と作った楽曲。彼女の声に感じた”場末のスナック感”の話や、「マテリアルクラブ=Steady&Co.」論、マテリアルクラブ次作の構想なども明らかに。固有名詞を出さないで歌詞を書くことと、出して書くこと=Base Ball Bearとマテリアルクラブの違いや、その垣根を取り払ったことで作詞がスラスラと進んだ話や、自分の話をしていい“ラップ”という表現形態だからこそできたこと、韻を優先するか言葉を優先するかで浮かんでくる言葉の違いなど、ラップの作詞を経験したことで新たな引き出しが開けられた話も盛り上がるなど、創作論として非常に面白い回となりました。
MC:imdkm、姫乃たま(休養中)
ゲストMC:金子厚武(音楽ライター)
〈Source〉
Base Ball Bear「十字架 You and I」(https://open.spotify.com/track/0ZSg7whag0bRwZYFZo5ijy)、マイケル・ジャクソン「スリラー」、Base Ball Bear「『それって、for 誰?』part.1」(https://open.spotify.com/track/0ocv6ayi076ZY9QSSDFkA4)、ZEEBRA「真っ昼間」(https://open.spotify.com/track/6qdUpyjKfO8OGcs7ZjO6Px)、マテリアルクラブ「Nicogoly」(https://open.spotify.com/track/5rHuF75bklNP9MC13Kxtg9)、

#62 Guest:Base Ball Bear 小出祐介(中編) バンド・ラップという形式にとらわれない、歌詞とリズムの関係性を更新する方法について

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