パッションを強くするノベーション(1095回)

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身近なことから始まる仕掛け学ノベーション(1120回)

「ぼうさい甲子園」グランプリ受賞の大槌町の吉里吉里中学校の「巾着で命をつなげ〜HAPPY&SAFETYプロジェクト〜」に素晴らしいイノベーション創発を教えて頂きました

''災害が起きたときに高齢者にお菓子を入れた巾着を持って避難してもらい、避難場所で子どもたちに菓子を配ってもらうというユニークな取り組みです。

東日本大震災で犠牲になった地区の住民の多くが高齢者だったことを知った3年生の関谷璃美さんが、高齢者に積極的な避難を促そうと発案しました"

ここから私は思いました

1、高齢者の真の課題(感情面)
2、解決策としての生き甲斐の創発
3、松村真宏教授の仕掛け学

ひっくり返るくらい素晴らしいイノベーションだと思ったのですが、私なりに何が凄いのかを考えてみました

まずは、真の課題への迫り方かなと思いました。真の課題は、よく6回なぜを繰り返せ、などの話がありますが、実はそれも大事ですが、機能、感情、価値観、tabooなどなど、横に髭を伸ばすことが大事だと思ってます。

それが今回は、高齢者の感情面に寄り添った真の課題を追求したところに、素晴らしさがあると思いました

高齢者は実は機能的なことで動かない(動けない)のではなく、感情面で動かないのではないか?という問いが、今回の素晴らしいところだなと

そこから、高齢者の真の課題は、実は生き甲斐を持つことだったり、役割を持つことなんじゃないか、との真の課題から、解決への糸口が出てきたところが素晴らしいと思いました

この考え方は、以前もお話しさせて頂いたことがあるのですが、大阪大学の松村真宏教授の仕掛け学に、とても良くハマるんじゃないかと思いました

ナッジのように考えなくともやっちゃうではなく、つい自分で選んでしまう仕掛けを作るイノベーション、"大きなポイントは、"解決すべき問題と、行動したい問題が違う"ように設計すること"

今回の場合、行動したい問題は避難した子どもに飴ちゃんを上げて励ますこと、解決すべき課題は高齢者に避難してもらうことと、となり、十分に違う設計ができてるなと思いました

イノベーションは、技術じゃないとのお話しは、よくしていますが、気づいていない髭伸ばしからの真の課題の追求、仕掛け学の考えを活用した解決すべき課題と行動したい問題が違うソリューション設計

この二つがあれば、山口周さんのアジェンダシェイパーとしての新たな課題の発見と、技術ではないけど優れたソリューションが、まだまだ出すことが可能なんだなあと

そしてそれは老若男女、誰でもイノベーションはできる、身近なことからイノベーションは起きると

改めて思わせて頂きました

そんな話をしています^ ^

参考:NHK 明日をまもるナビ(121)チャレンジ!BOSAIアクション第七弾 2024/5/5
参考:NHK NEWS WEB  大槌町の吉里吉里中学校 「ぼうさい甲子園」でグランプリ12月15日 17時36分https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20231215/6040020152.html

動画で見たい方はこちら
https://youtu.be/0I4q8yUHZMw

パッションを強くするノベーション(1095回)

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