お茶を回すノベーション(1113回)

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100歳を超える茶道裏千家の前家元・千玄室さんのお話が心に突き刺さ理りました

曰く
"ある意味で自分の忍耐力、寛容、忍耐、寛容、お茶を何回回したらええんですかって、何回回すんじゃないんです

出されたとこ、正面をちょっとよけさせて頂きます
謙虚になる 

回すってこと、覚えていただいたらね、ちょっと自分が半歩下がるんですよ

どっちかが言い合いしてても、ちょっと自分が控えめにしたら衝突しません

お茶を立てて自分で静かに飲んだ時に、初めてはあっと自分の心の中が豊かに落ち着いてくるんですよね"

ここから私は、千玄室さんのお話を、イノベーター3つのフレームで見てみました

1、パッション
寛容、忍耐、謙虚
2、仲間
千利休からの日本国民の支持
3、大義
世界と心の平和

茶道の心が、お椀を回すことに表れているということに、衝撃を受けました

回すことで、自分が少し下がることができる、そこに寛容、忍耐、謙虚の姿勢が表れている。それが作法となっていることから、すべての人たちがその形から心を学ぶことができる

ある意味形を作ることで、その心、私の言い方では、パッションを伝えてきているのだなあと、そのやり方にとてもイノベーションを見ました

またそれが、この日本という土地において、たくさんの仲間が集うことになって、何百年も続く大きな活動になっていることにも、何か誇らしさを感じました

日本の人々の心の中には、寛容、忍耐、謙虚のパッションが、とても共感できるものとして、長年存在しており、さらにはそれが、われわれの遺伝子や文化になっている

これは今に生きるわれわれ自身が、後世に伝えるべく、大切にしていかなければならない、そういうものだなあと深く思いました

さらには、われわれがその先に大きく共感できるのは、千玄室さんが言われるところの、大義があるからとも思いました

エリザベス女王やローマ法王へお茶を立てに行かれる、そこから、日本の何百年も繋がる遺伝子ときての大義、世界の平和と心の平和を茶道を通じて、伝えていかれる

それは翻って、我々日本人がその心を持っていることや、これまでの先人の想いや歴史や遺伝子を、絶やさずに行かなければいけないという

そんなメッセージにも感じられました

日本にはお茶道がある

そこには日本が伝えてきた、支えてきた大切な価値観がある

お茶を回すことにはそこに全てが込められている

お茶を回すノベーション

そんなことを感じました

参考:NHKアカデミア 千玄室 茶道と世界平和(後編)初回放送日:2024年4月24日 https://www.nhk.jp/p/ts/XW1RWRY45R/episode/te/RMPLYL3G7W/

動画で見たい方はこちら
https://youtu.be/3plByhVlKM8

お茶を回すノベーション(1113回)

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