#50 僕らのmid90s/Here Comes The Sunが人気である理由を考えた

リリース日:

「真空パック系映画」とケイチが呼んでいるもの(今回は邦画)を厳選してここで紹介してみようと思います。最早この概要欄は僕のフリーライティングスペースと化していますね。『太陽を盗んだ男』:菅原文太と沢田研二が主演の79年の作品。コンビニ化と共同体空洞化に伴う、思想なき80年代へと流れ込む寸前の東京が舞台で、無許可首都高カーチェイスなど見せ場も満載な傑作。なんとなく退屈な日々から逃れここでないどこかへというテーマは95年の悲劇とも通ずる。『百万円と苦虫女』:蒼井優やピエール瀧等が出演。00年代の、少し湿って錆びた空気の匂いを感じて不用意に寂しくなってしまうのは、僕ら肺の端っこの方にかすかに残っているその空気と共振するせいだろうか。ガラケーの解像度の低い着信音、ブラウン管テレビが着くときの静電気、幼い僕に関わってくれたもう二度と会うことのない人。これは映画とは関係ない僕の記憶。優れた映画は、話の筋とかから遊離して僕らの深部にまで入ってきて、時に傷つける。

放送曲: (demo)/keichi kumagai

Rockin' Chair presented by

公式twitter - https://twitter.com/rockinchair_pod .        
ジン - https://www.youtube.com/channel/UCRCZ5glWzXOs88t4iam2IZg .         
ケイチ - https://www.youtube.com/channel/UCLZm3M0MAo6psZm7qmNieNQ .

#50 僕らのmid90s/Here Comes The Sunが人気である理由を考えた

タイトル
#50 僕らのmid90s/Here Comes The Sunが人気である理由を考えた
Copyright
リリース日

flashback