絵本で哲学ノベーション(1127回)

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絵本作家の宮西達也さんの大好きな絵本"おまえうまそうだな"を読んで、感涙したとともに、生きていく上でとても大切な哲学を沢山教えてくれてるんだなあと気づかせて頂きました

"舞台はむかしむかしの大昔。山がドドド……と噴火して、その時生まれたのがアンキロサウルスの赤ちゃん。だけどひろーいところに一人ぼっち。とぼとぼ泣きながら歩いていると、出会ったのが……彼の何倍も何十倍も大きな大きなティラノサウルス!!

「ガォーー!ひひひひ、おまえうまそうだな」

大変、アンキロサウルスの赤ちゃん、ピンチです。ところが、ティラノサウルスが飛びかかろうとしたその瞬間。

「おとうさーーん」

アンキロサウルスの赤ちゃんがティラノサウルスの足もとにしがみついたのです。一体これはどういうこと…? 物語はここから急展開。草食恐竜と肉食恐竜の思いもよらない二人のやり取りが始まっていくのです"

ここから私は思いました

1、セレンディピティからニーチェの解釈論
2、対立から第3の道を探るアウフヘーベン
3、利他パッションそして大義へ

生まれたてのアンキロサウルスの赤ちゃんは、とぼとぼでしたが、歩き始めたというところが、ここからセレンディピティの旅が始まったのだなと思いました

そして、本来、最悪であるはずの肉食獣ティラノサウルスにであったのに、お父さんと呼びかけたところが、これはニーチェの解釈論と同様に、180度人生を変える力になったのだとも思いました

そして、肉食獣のティラノサウルスは、絶好の対立軸である草食動物に出会って食べちゃうのが通常なのですが、このティラノサウルスはそれよりも別の道を選ぶことによって、物語が思いもよらない方向へ進んでいくことになるのは

これはヘーゲルの弁証法における、アウフヘーベンとして、対立軸から第3の選択を目指すことによって、全く違う価値を生み出していくことに、通じるなあと思いました

さらには、そのアウフヘーベンをすることによって、お互いの心に、利他パッションが生まれてきて、そしてもしかしたらそこから2人だけに閉じないら新しい価値を作ることができるようになるのかもしれない

そんなことを思いました

これはまるで人生を生きていく上で、本当に必要な哲学が詰まった本だなあと

とにかく動くことによってセレンディピティを掴み、ニーチェの解釈論で勇気をつことができる

たとえ対立があっても、赦しからのアウフヘーベンを目指して、共に歩くことができる

そして、それは利他パッションを生み、大義に繋がり、最終的には愛が溢れる

みたいなそんなことを、2.3.4歳の子供から感じてもらえたら、素晴らしいことになるなあと

この絵本はそんなとてつもない力をあもってるのかとしれないなあと、そんなことを思わせて頂きました

そんな話をしています^ ^

参考:絵本ナビ おまえうまそうだな 作・絵:
宮西 達也 出版社:ポプラ社発行日:2003年03月
https://www.ehonnavi.net/sp/sp_ehon00.asp?no=3735&spf=1

動画で見たい方はこちら
https://youtu.be/tTRlvu5LFUs

絵本で哲学ノベーション(1127回)

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