「ゆらぎ・つなぎ・ずらし」ノベーション(1139回)
名和高司さんの10x思考より、東京大学名誉教授の清水博さんの著書『生命を捉えなおす』(中公新書、1978年)で、生命の進化のプロセスを教えていただき、組織活動との関係について感動しました!
曰く
"「ゆらぎ」が起点となった変化は、「つなぎ」運動によって組織の中に伝播していく。そしてそれが次の「ずらし」を誘発する。組織全体が、環境変化に適した新しい仕組みへと大きく構造変化していくのである。これが生命的な進化のプロセスだ"
"「ゆらぎ・つなぎ・ずらし」という生命の進化のリズムを実装できた企業だけが、持続的に進化し続けられることを、今一度、肝に銘じる必要がある"
ここから私は思いました
1、ゆらぎの現場
2、つなぎのオープンイノベーション
3、ずらしのイノベーター
ゆらぎは、現場で、これまでの環境とは何か変わったところの、真の課題を、お客様よりも先に把握することかもしれない、と思いました
そして、そこで発見した真の課題を解決するために、会社のパワーをフル活用するためには、解決ができるところへの、つなぎの機能が必要ということかと思いました
それは例えていうなら、オープンイノベーション担当のように、現場の課題を把握しながら、ある時は研究開発部門、ある時は別事業部、そしてある時はベンチャー企業と
新たなところとの掛け算を促すような、つなぎの機能としての、人や組織が必要なのだなと思いました
そして、最後のずらしを、実現するためには、ずらしを創発するイノベーターが必要になってくると思いました
このイノベーターは、会社の中には何人かいることが多いのですが、その人が手一杯になったら、すぐに枯渇してしまうということが、大企業によく見られる悩みかなと思いました
そのためには、言い方はあれですが、イノベーターの一軍二軍三軍を常に意識して、二軍三軍を常にアップデートしていくアクティビティが必要なのだと、そんなことを思いました
このお話は、太刀川さんの進化思考ともとてもシナジーがあり、イノベーションを組織化していく活動という意味で、めちゃくちゃ勉強になりました
そんな話をしています^ ^
参考:桁違いの成長と深化をもたらす 10X思考 2023年6月23日 著者 名和高司 発行 株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン
「ゆらぎ・つなぎ・ずらし」ノベーション(1139回)