英雄伝説は世界共通の自己存在を探す旅であるノベーション(1178回)

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ジョーゼフ・キャンベルさんの、世界中の神話には、「出立→イニシエーション→帰還」という共通構造が見出されるというお話に痺れました

曰く
"神話のなかには、ヴィジョンの探求と言いますか、神からの賜物やヴィジョンを求めて旅立つという型のものがあって、どの民族の神話でも形式は同じです。(中略)

自分の世界を後にして深淵へ下っていく、あるいは遙かかなたへ、あるいは天の高みへ昇っていく。
そしてそこで、自分がそれまでいた世界では意識できなかったものに出会う。

人が根本的な自己存在を探して内面へと向かう旅こそ、私が四十年前に書いたささやかな本、「千の顔を持つ英雄」で考察を試みたものです。"

ここから私は思いました
1、英雄伝説は人類共通の課題に向かう
2、人類共通の課題の一つは自己存在を探す旅
3、情熱の源を探すことから始まる

世界の神話や英雄伝説に共通点があるのは、それが誰もが気持ちが良いシナリオのゴールデンストーリーだからと思っていましたが

実はその気持ちいい理由があって、実は、人類共通の課題に向かっているから、という理由に、痺れました

つまり、全人類共通の真の課題の一つに触れていて、それを解決へ導くストーリーだから、ということなのだと教えて頂きました

その誰もが人生のどこかで迷い、悩み、苦しむ、人類共通の真の課題の一つとは、自己存在を探す旅なのだと

それは、より具体的にいうならば、幼少期から大人になる時や、自分の足で歩んで行こうとする時、必ず誰もが思い悩む共通の真の課題なのだと

そしてそれを解決に導くためには、「出立→イニシエーション→帰還」というシナリオが必ず必要になるのだと

それは言い換えれば、自分自身の中に、真の自分自身としての生きて行く道を見つけるということであり

それは、とりもなおさず、自らの情熱の源を見つめ直し、意識して、それの沿った道を歩んでいくということなのかなと思いました

誰もがこのままの自分でいいのか?と自問自答し、今一度情熱の源を見つ目直すために、ある人は、出口さんの言われる、人、本、旅のセレンディピティに出会うことを増やしたり

またある人は、自分を徹底的に見つめることで、自分のパッションの源を見つめ直す、人それぞれではあるけれども

これまでの自分から、自己存在を探す旅へ、自らの情熱の源を見つけて、設定して、それへ突き進む

その様が、数々の神話であり、英雄伝説であったということかと、とても感動いたしました

それは、どんな国の人であろうと、ある意味どんな年齢であろうと、境遇であろうと、宗教であろうと、風習であろうと、変わらないものである

ということは、人類は、そんな共通の課題感を共有できる、それによって一つになれることができる

そんなメッセージにも聞こえました

神話から始まり、数々のヒーローものや、ヒロインもの、がさまざまな国の人々の心を動かし、そして、これからも、そんな人類共通の課題に対峙する物語を作っていくことは、みんなが一つになれるそんな可能性を感じさせて頂きました

英雄伝説の真髄は悪を滅ぼすことじゃない

真の英雄伝説は人類共通の課題、自らの自己存在を探す旅にある

英雄伝説は世界共通の自己存在を探す旅であるノベーション

そんな話をしています^ ^

参考:NHK 100分de名著 キャンベル“千の顔をもつ英雄” (1)神話の基本構造・行きて帰りし物語
初回放送日:2024年7月1日 https://www.nhk.jp/p/meicho/ts/XZGWLG117Y/blog/bl/p8kQkA4Pow/bp/pr5Q69BEWr/

英雄伝説は世界共通の自己存在を探す旅であるノベーション(1178回)

タイトル
"自動化のパラドックス"ノベーション(1175回)
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