Yoga Sutra of Patanjali 1.8 | viparyaya 誤った認識

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前回のエピソードでは、正しい認識 pramāṇā についてご紹介しました。
物事や出来事について、なにが起こっているのかを正しく理解すること、「知覚力」や「認識力」、そして「判断力」。これらは自らの学びによって育まれるものだということでした。
パタンジャリのヨガスートラ、1章の8節では、苦しみの原因となるこころの働きが紹介されます。

Vrittiの2つ目、「Viparyaya」は、間違った認識のこと。物事を正しく認識することができずに勘違いしてしまうこと。そして、間違った情報や知識を真に受けて、妄想したり、感情的になったり、衝動的に反応するこころの働きがVrittiの3つ目、「Vikalpa」です。

8. Viparyayo mithyājñānamatadrūpapratiṣṭham.
Viparyayo (viparyayaḥ) mithyā-jñānam-atad-rūpa-pratiṣṭham.
Viparyayaḥ : misconception 勘違い・誤った認識 (ヴィパリヤヤまたはヴィパルヤヤ)
mithyā :false 間違った
jñānam : knowledge, understanding 知、理解(ジャーナムまたはギャーナム、ニャーナム)

atad :not that (a+tad) それ(事実)ではない
rūpa :form, shape 姿・形
pratiṣṭham : foundation 原因

誤った認識は、根拠、実態のない思い込みから生まれます。

Yoga Sutra of Patanjali 1.8 | viparyaya 誤った認識

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Yoga Sutra of Patanjali 1.8 | viparyaya 誤った認識
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