EP#55「鼻血」「我慢強い」「地震」「頭痛」を、仮名で書けますか? そしてその理由、わかりますか?

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「鼻血」「我慢強い」を仮名で書くと「はなぢ」「がまんづよい」です。
「ぢ」「づ」と書く理由は、鼻血は「鼻+血」、「我慢強い」は「我慢+強い」だからです。

では、「地震」「頭痛」はいかがですか?
「地震」じは「じしん」「頭痛」は「ずつう」です。これはどうして「じ」と「ず」なんでしょう。
えーっ!

これらは、もともと「ず」「づ」、「じ」「ぢ」の発音が違っていたんです。ところが、だんだん混同されて区別されなくなってきました。発音が変わらないので、現代仮名遣いでは原則として「ず」「じ」で表記することになったのです。

「じしん」「ずつう」は、先に「地」と「頭」がきています。この場合は、発音通りの「じ」「ず」で表記します。

ところが「ちぢむ(縮む)」「つづく(続く)」のように、「ち」「つ」が続いて後ろが濁る場合は、「ぢ」「づ」になります。
さらに、「はなぢ」「我慢づよい」などは、もともと「ち」「つ」で始まる音が他のことばについて濁ったものなので「ぢ」「づ」となります。
「他のことばについて」というところミソです。

これが原則です。
ところが原則があれば、そこから外れるものもあるのが世の常です。

「頷く」は、もともと「うな=項」が首の意味で、これに「突く」がついたものです。「うな+突く」なので、原則通りだと「うなづく」となりそうです。ところがこれは、そうした語源を意識することなく使っているという理由で「ず」と書くのです。

はあ・・・。
ややこしい、ややこしい。

あまり難しく考えない方がいいのかもしれません・・・ね。
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