マメクル2020 #63/複雑、それは美しい

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収録の朝から、少し元気のない影山君。
長く付き合っているので、なんとなくわかります。

あっ、いやなことあったねーと。

こういうとき、彼は決まってとくになにかがあったわけじゃないといい、
だけど続けて自虐的な話をしてくれるのです。
今回もそうです笑。
なにもそこまで話さなくてもいいよってはなしをしています。

これは「ありのままの自分を見てほしい」という純粋な少年の気持ちの顕れでもあるし、
かといって、なにもかも赤裸々かというとそんなことはない。
大人としてのリップサービスだったり、フィクションだったりもするのです。

頭がいいですね。
ボクは常日頃、人間とはほんとうに複雑だなと思うのです。

何でもかんでも金や数字で勘定する世界の住人は、
人間とはツルンとしたムキたまごみたいだと思うでしょう。
シンプルなルールの上で勝った負けたとやっているのですから、
世界には説明のできないものなどないと思うかもしれません。

それは、そういう風に育ったからそうなってるのですが、
どっこい、年取ったりすると、
急に複雑なものに惹かれたりもするから、人間とは複雑です。

本当の人間は、善も悪もごちゃまぜ、
男も女もごちゃまぜ、美しいことも汚いこともごちゃまぜ、
神秘もエロスもごちゃまぜです。

ボクは自分の複雑さを持て余していて、少し絶望しているくらいのヒトのほうが好きです。
いびつな自分は、本当はどこに立っているのかさえ、よくわからない。
、、、美しいと思います。

マメクル2020 #63/複雑、それは美しい

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マメクル2020 #63/複雑、それは美しい
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