マメクル2020 #66/規模が変われば

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きれいごとと言われてしまうことも、顔のわかる小さな組織なら実現可能です。

たとえば、ボクたちはお金のために働いてるんじゃないぞとか。
人に喜ばれることを第一にして努めていこうとか。

大きな組織では偽善に聞こえる性善説も、
小さなところなら十分な哲学として機能します。
いやむしろ、そうじゃないと小さな組織は難しいかもしれません。

スケールメリットもまったくないなかでの泥仕合が続くので、
哲学もないところでやっていくのは、バカバカしくてやってられません。
いつ無駄死にさせられるやわからないですから。

小さな組織。
ボクのところなんてもうミニマルですが、
小さいからさぞうまくいってるのかと聞かれれば、
なにをなにを。
ちっともうまくいきません。

やる気はある、一生懸命だ、スキルもある、
だけどイチイチ持ち上げないと拗ねる、
なんてみたいなヒトが混じったりします。
するとみんな疲れてきます。
良いところがあるんだけどねー、なんてヒトのほうが厄介です。
そーゆーのは、甘ったれたところがある。

明らかに仕事ができないなんてヒトは、
打たれ強かったりして頼もしいところがある。

困った局面のときこそ、リーダーであるボクが必要です。

なにが要るのか、なにが要らないのか、
局面ごとに決める必要があるからです。

「要らないヒトなんていないわ」、なんて声に逃げてはいけません。
風通しの悪い組織はカビます。

胸つぶれる思いは重々承知の上で、選ぶ必要があるのです。
決めないリーダーは逃げてるだけです。
非情なサイコパスがリーダーに向いているのは、
組織にとって決断がもっとも難しく、また大切なことを物語っています。

ボクはサイコパスではありませんから、
いちいち気持ちに寄り添ってしまう、甘っちょろい経営者です。
サイコパスならもっと稼げているはずです。

「おかげさまで何十年も同じメンバー、目立った波風立ったこともなく、
やれてきました」、
なんて老獪の経営者のはなしを聞くと羨ましいなと思います。

(それは幸運でしたけど、時代も良かったんですよね)
と心のなかで嫌味を言いたくなります。

誰に相談することもできないので判断しかねますが、
小さな組織を運営するのもかなり大変です。
札束で頬をひっぱたけたらどんなに楽だろうと、思ったりします。

なににしても組織をまとめるのは苦労ですね。
どんなときでも笑って、笑って、です。

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マメクル2020 #66/規模が変われば

タイトル
カフエマメヒコ井川啓央の「いかひこ深夜便」
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