【A135】現代を読む

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【A135】現代を読む 時間:147分 音質:3 ジャンル:情況 講演日時:1991年10月20日 主催:前橋市・煥乎堂 場所:煥乎堂音楽センター3階ホール 収載書誌:弓立社『大情況論』(1992年) 音源について 群馬県前橋市の書店 煥乎堂により、 「煥乎堂文芸講座」として 開かれた講演会。 客席録音だが、比較的クリア。 講演より 「現代を読む」という場合の、 「現代」と「現在」とを区別してみることは、 僕の考え方ではたいへん重要だと思います。 僕の理解のしかたでは、日本の社会が 「現在」に入った兆候を見せたのは、 1973(昭和48)年頃です。 わかりやすい象徴をいいますと、 そのとき札幌ビールが「天然水No.1」を発売しました。 いわゆる名水、水をはじめて売り出したのが この73年です。 マルクスのように興隆期の資本主義を 分析した人がいうところでは、 水とか空気はたいへんな使用価値があるが、 交換価値はないということになります。 ところが天然水を売るというのは、 水に交換価値が出てきたことを意味します。 それは、経済の段階で資本主義が 一段階上にいったということです。 初期の興隆してゆく資本主義分析の 基礎になっている考え方が、 やや通用しがたくなった兆候が、 日本社会では1973年前後にさまざまなところであらわれ、 そのとき以降日本社会は 「現在」に入っていったと考えられます。 それは、社会が未知の段階に入っていったということです。

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