【A097】詩魂の起源

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【A097】詩魂の起源 時間:62分 音質:3 ジャンル:思想 講演日時:1986年11月23日 主催:思潮社 場所:新宿・紀伊国屋ホール 収載書誌:思潮社『詩とはなにか──世界を凍らせる言葉』(2006年) 音源について 思潮社創立30周年を記念して 開かれたイベントでの講演。 音源は客席から録音されたが 比較的クリアに収録。 講演より 詩が発生するときにまでさかのぼった過去に、 詩はどう考えられていたかというと、 「魂の気配を察知すること」自体が詩であると 思われていました。 言葉に表現する以前の段階で、 ただ気配のようなものがあったとき、 それを察知できるということが 「詩の行為」だと考えられていたということです。 ここから始まって、言葉を使って 他人や対象に魂の在り処をつけてしまうことが、 言葉が介入した以後の詩の表現でした。 平安朝の末期頃まで、たとえば恋愛の場合には、 「相聞」というかたちで詩が存在したわけです。 相聞というのは言葉を使って、 相手に自分を無理矢理にでもくっつけてしまうことです。 ここらへんまでがたぶん、われわれの歴史のなかで、 仏教みたいなものが入る以前における、 詩的な行為の上限と下限だと考えられます。

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