【A087】心的現象論をめぐって
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【A087】心的現象論をめぐって 時間:54分 音質:3 ジャンル:思想 講演日:1985年10月18日 主催:紀伊國屋書店 場所:新宿・紀伊國屋ホール 収載書誌:弓立社『心とは何か』(2001年) 音源について 紀伊國屋書店出版部 30周年記念講演会として行われた。 総合タイトルは 「心的現象論と暗黙知の理論」。 クリアではないが 講演自体は聞き取ることができる。 講演より あるとき、未知の読者だという人から電話がかかってきて、 「自分は1ヵ月ぐらい前に交通事故で 手をひじの下から落としてしまった。 しかし落としてしまったそのこと自体がよくわからない」 というのです。 「それを教えてくれないか」という電話を いただいたことがありました。 「いやおれもわからない」と答えました。 だけどその人がわからないという意味は とても深刻なように聞こえました。 つまり、手を交通事故で偶然落としちゃったということを、 以降1か月ぐらいたっているけれども、 そのこと自体がどうしても自分でのみ込めない。 そののみ込めないということが、 かなり深刻な意味で問われていました。 僕はまったくそれに対して答えることができませんでした。 これは少しこの問題をやってみよう、と思いました。
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