【A052】ホーフマンスタールの視線

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【A052】ホーフマンスタールの視線 時間:146分 音質:2 ジャンル:文学 講演日時:1979年11月15日 主催:京都精華短期大学 学生部 場所:京都精華短期大学 収載書誌:弓立社『吉本隆明全講演ライブ集 第16巻』(2006年) 音源について 場所は京都精華短期大学大教室。 一般の人にも開放され、 他学生の参加も多かった。 音源は主催者提供。 入力音ノイズなどが入っており、 音質はあまりよくない。 講演より ホーフマンスタールの考え方は、 日本の浪漫的な考え方の詩人、 文学者たちがよく受け入れた考え方です。 無意識のうちに受け入れ、 そして無意識のうちに実現していた考え方です。 堀辰雄でも立原道造でも、また芥川龍之介でも、 文学が文学である本質的なものが含まれているとすれば、 それはたぶんホーフマンスタールが 〈深淵〉としてとらえた、意識のある空白性の状態を、 作品のなかに形象化できていることだと思います。 ホーフマンスタールが〈深淵〉という概念でいうのは、 一種の歴史概念に近いものです。 歴史概念であり、神話概念であり、 同時に神話概念のいわば否定の瞬間になっているものです。 あるいはそれが無化される瞬間、 あるいは伝統性というものが無化される瞬間としての 意識の空白、それを〈深淵〉と ホーフマンスタールは名づけていると理解されます。 このことはホーフマンスタールの 浪漫的な概念のうちで重要な問題です。 この講演のテキストを読む

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