【A036】『死霊』について──京都大学にて

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【A036】『死霊』について──京都大学にて 時間:53分 音質:2 ジャンル:文学 講演日時:1976年5月15日 主催:京都無尽 共催:京都大学新聞社・清華短大基礎ゼミ連合・西部講堂連絡協議会・花園大学新聞部・立命館大学一部学芸総部 場所:京都大学 時計台ホール 収載書誌:未発表 音源について 周辺のノイズが入っており、 音質はあまりよくない。 質問はひとつひとつが切れており、 最後に吉本が答えるが、 この部分も途中で切れている。 埴谷雄高氏の『死霊』は、 本講演の前年である1975年、 26年ぶりに「第五章」が発表されていた。 講演より 埴谷雄高さんの『死霊』の世界は、 登場してくる人物が少しも肉体というものを感じさせず、 いずれも観念の権化であるということを 徹底的に体現しています。 なぜこういう作品が成立したかというと、 埴谷さんは、かつて日本の革命運動に 徹頭徹尾政治的に関わり、戦争をくぐって、 徹頭徹尾文学的に再出発するというかたちで 戦後を生きてこられた人です。 革命と戦争をくぐったときに、 肉体は権力のために制圧されるかもしれないけれども 観念だけは自由だ、 観念だけは誰にも奪われることがなかった──そういう 体験が『死霊』という作品の登場人物の 特徴として出てきているのだと思います。 この講演のテキストを読む

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