ep14-3「今日は誰にも愛されたかった(谷川俊太郎さん、岡野大嗣さん、木下龍也さん)」

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「今日は誰にも愛されたかった」を扱う3回目です。
装丁がかわいいな、と思い調べてみると、装丁デザインは寄藤文平さんでした。
R25などで有名なアートディレクターさん。
気になる方はぜひ調べてみてください。
本当にたくさんの素敵なお仕事を手掛けていらっしゃる方です。

さて。
前回少し拡散してしまったので、今回は収束させていく回にできればと思います。
今回お伝えしたいのは、「詩」と「会話」との共通点について、です。
普段ぼくたちが何気なく交わしている会話というもの、実は結構なクリエイティブな活動なんじゃないか、と思っています。
特に目的もなく雑談をしていても、気持ちよく雑談できた後って、晴れ晴れと次に向かえたりすることがあると思うんです。
そんな時に何が起きているのかを考えると「程よく受ける」という行為があるのでは?
例えばビジネスシーンでは、テーマから外れた横道発言が許されづらかったりします。
でも、そうした横道発言を程よく受けて、相手の問いへの答えだけでなく、自分なりの何かを載せて返事として返せたりしたら、話題は二人だけの創造物になっていく。
視点だって次々と変わって、会話を通して様々なものの見方ができるようになる。
本著の連詩でおこなわれていたことと一緒です。
こうした会話には、スキルや経験、リテラシーが求められると思います。
全員がすぐにできるものではないと思います。
でも、この分野のリテラシーを築いていくことに対して、星野はとても興味があります。
会話を通して、思いもよらない場所にたどり着く。
それを支えるためのマナーやルール、コツのようなもの。
これを皆で一つずつ見つけて、共有していけないかと考えています。
今の世の中、様々な人の意図のもと、様々な物語がつくられていて、そんな時代の中で、大きな物語に巻き込まれずに自分の物語を生きるためには、自分の中にあるポエジーを自覚する必要がある。
詩や会話は、日常生活の中でもそうしたポエジーを発掘するためのいい手段になるのでは。
自分が何にビビビと来て、どんな方向に進みたくなっているのかを、詩や会話を通してつかめたりするんじゃないか。
そんなことを考えた次第であります。

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なんと、初めてリクエストをいただきました!
もうマジで本当に超絶ありがとうございます!!!
そこで次回は、リクエストいただいた「ブルシット・ジョブの謎 クソどうでもいい仕事はなぜ増えるか (講談社現代新書) 」を扱います。
また皆さんのご意見もお聞かせください。
ご質問、扱う本のリクエストなどがありましたら、こちらまでDMをお寄せください。
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ep14-3「今日は誰にも愛されたかった(谷川俊太郎さん、岡野大嗣さん、木下龍也さん)」

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