18-3「経営リーダーのための社会システム論: 構造的問題と僕らの未来(宮台真司さん×野田智義さん)」

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18-3「経営リーダーのための社会システム論: 構造的問題と僕らの未来(宮台真司×野田智義)」
宮台さんと野田さん、お二人の知の結晶を断片的にですが語った前回。
1時間弱の大作となりましたが、聞かれましたか?
過去の歴史があり、それに連なる現在がある。
ある種避けられなかった今のシステム化社会の中で、これから我々はどう生きていきましょう?
こうした連なりを意識しながら考えられるのはいいですよね。
ついつい今の自分の意思だけに集中してしまっていた若いころを思い返したりします。
さて、18冊目最終回の今回は、過去「アワノトモキの読書の時間」で扱った本の中から、この本に関係の深い考え方をご紹介していきたいと思います。
まずは内田樹さんの「街場の教育論」より。
個々人が、あの自由で快適な自分らしさを追求する消費社会を進めていった結果、家族の解体が起こっていった。
今回と同じことを言っていました。
大きな流れが、見えている人には見えているんだな、と実感しました。
我々感情が劣化したクソ野郎は、「便利=よくなった!」と喜んでいましたが、高い視野からの意見を知ることは大切ですね。
ちなみに、今世の中で様々な新ビジネスに取り組むベンチャーの経営者の方々は、今回のような視野を知った後ではどんなビジネスに取り組んでいくんでしょうか。
少し気になります。
新しい取り組みに興味はあれど、まずは自分の保身をした上で、と考えてしまう我々。
新しい世界に向けて飛び込んでいく若者たちを眩しく思いながらも、実はその将来を心配しちゃったりもしています。
そして二つ目。「『あいだ』の思想:セパレーションからリレーションへ」(高橋源一郎さん×辻信一さん)に出てくる、「自由の定義」。
より安全快適便利に生きることっていうのが自由なのか?
関係性とか時間とか場所から自由に解き放たれていることが自由だ、と考えてしまいがちですが、そうではない。
関係性の間に、多様な自分を発見することの重要性を指摘していました。
今回の話を聞きながら、若者だったらこうした話をどう聞くのかな?と興味が湧いてきました。
たとえばアワノさんが若い時だったら?ホシノが若い時だったら?などと考えたりもしています。
最後に三つ目。
「コンテクストデザイン」のTakram渡邉康太郎さんも、こんなことをラジオで仰っていました。
これは過去扱った番組の中ではなく、また別のラジオ番組の中での発言ですね。
「はかどる」とは、効率性だけを指すのではない。
非効率であることを許容する考え方でもある。
効率とは、他人と交換可能な物を、共通の物差しの上で楽しんでいるに過ぎない。
自分にしかわからないことを探ることが面白い。
非効率な時間の介在が必要ではないか。
18冊目も、これにて完了です。
毎回膨大な言葉の海から三つのキーワードを抜き出す「アワノトモキの読書の時間」。
抜き出した言葉にも、アワノトモキが表れているんでしょうね。
先日、Work TellerというPodcastまとめサイトをOPENさせました。
実は今度、そこに参加してくれている十数名のPodcasterと共に、ある番組をはじめます。
これもミクロな共同体のひとつになるのかもしれませんね。
また皆さんにも聞いていただければと思います。
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18-3「経営リーダーのための社会システム論: 構造的問題と僕らの未来(宮台真司さん×野田智義さん)」

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