18-1「経営リーダーのための社会システム論: 構造的問題と僕らの未来(宮台真司さん×野田智義さん)」

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18冊目の今回は「経営リーダーのための社会システム論: 構造的問題と僕らの未来(宮台真司×野田智義)」を扱います。

著者は
超頭良い且つアウトローな社会学者の宮台さん。
組織戦略が専門の研究者野田さん。

気になっている方も多いはずの大学院大学、
至善館で行われた宮台さんと野田さんの講義をまとめた本です。



アワノさんによる読み解きキーワードは今回も3つ。

1.安全快適便利なのに、なぜ生きづらいのか
2.我々意識/どんな仲間と一緒に生きたいのか
3.ミクロな共同体から社会を再構築する


今の社会は、途中参加しにくいものになっているのかもしれません。
文脈が昔から続き過ぎていて、途中参加者である我々には追い付けない。
追いつこうとする気力を奪っていく。
我々ですらそうなので、若者にとってはよりその傾向が顕著なのでは。

本書では、宮台さんもそこを理解した上で、うまくポイントをつかんで説明してくれています。
文脈を追っていくのは大変なので、構造を理解することによって、把握しやすくしてくれる、というスタイルでしょうか。


ところで、社会には所属したほうがいいんでしょうか。
今や一人でも生きていける時代。
孤独にさえ耐えられれば、社会に所属するという手間を省くことも理論上可能です。
そんな疑問をホシノが投げかけたところ、
本書の内容からアワノさんに答えてもらえました。

むしろ、格差拡大によって否応なく社会から排除される可能性がある。
極端な例では、貧困層は仮想現実の中のみで生きることになるかもしれない。
現実の面倒くさくて、でも豊かさを感じる社会には、富裕層しか生きられなくなる時代が来るかもしれない。

こうした現実社会の傾向に対して、宮台さん、野田さんが警鐘を鳴らす、
というのが本書の内容なのでは…?


詳しくは、二回目以降でお伝えしていきます!

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18-1「経営リーダーのための社会システム論: 構造的問題と僕らの未来(宮台真司さん×野田智義さん)」

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18-1「経営リーダーのための社会システム論: 構造的問題と僕らの未来(宮台真司さん×野田智義さん)」
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