微妙なクズにこそ「共感」が必要! ストレス解消の欲求を満たす、イヤな登場人物の描き方 #74

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デスゲームやホラー系漫画の登場人物に読者が求めているもの。それは「ストレス解消」ではないでしょうか。

普通の漫画の登場人物に求めるポジティブな期待感とは違い、ムカつく奴がめちゃくちゃ酷い目にあったり転落したりする様子を見るのが気持ちいい、という欲求の満たし方。

それを成立させるためには、逆に読者の「共感」をしっかり取れていることが必要になります。

例えば「ラクに金を稼ぎたい」「とにかくモテたい」とか思いながら、特に何もしていない奴に対し、皆さんも“少し”は共感できるのではないでしょうか。

共感し、少し気持ちがわかるからこそ、その登場人物がムカつく。それがわかるように描けるのは、上手な共感があればこそです。

前向きな共感をとりいく主人公を描くのがどうも苦手という人には、こういう方向の共感もあるよ、という解説回になっています。

ただ、そんな微妙なクズがいっぱいでてくるだけの漫画だと、それはそれでただ嫌な気持ちになってしまう……。

そこを中和させるために存在する男こそ、タモさんなのです。
やっぱりタモさん最高。そういう回でもあります。

微妙なクズにこそ「共感」が必要! ストレス解消の欲求を満たす、イヤな登場人物の描き方 #74

タイトル
vol.10 崖に突き落とされて伸びる人、折れる人
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