ダークマター粒子の正体、銀河形成…宇宙の未解決問題を一石二鳥に解決する革新的な検出器

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「ダークマター粒子の正体、銀河形成…宇宙の未解決問題を一石二鳥に解決する革新的な検出器」 「一石二鳥(two-for-one deal)」ということわざは宇宙に関する未解決問題においても望まれるようです。米国SLAC国立加速器研究所がダークマター(暗黒物質)の探索用に開発した粒子検出器が、2030年代に運用予定のX線プローブ(観測衛星)「Line Emission Mapper(LEM)」に搭載されることが決まりました。銀河周辺物質(CGM: Circumgalactic Medium)や銀河間物質(IGM: Intergalactic Medium)から放射されるX線を正確に計測することが目的だといいます。LEMはスミソニアン天体物理観測所、米国航空宇宙局(NASA)ゴダード宇宙飛行センター、ロッキード・マーティン社が共同で開発中のX線プローブです。LEMのようなプローブクラスのX線観測衛星の開発は、米国国立科学アカデミーが10年毎に発表する天文学や天体物理学に関する評価報告書「Astro2020」においても重点化すべき項目だと評価されています。LEMが実現すれば、銀河から放射されるX線を従来よりも正確にマッピングできるといいます。関連記事・ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡に続く望遠鏡は?米国の10年プログラム「Astro2020」(2022年2月21日)

ダークマター粒子の正体、銀河形成…宇宙の未解決問題を一石二鳥に解決する革新的な検出器

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