BC016 『英語独習法』

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面白かった本について語るPodcastブックカタリスト。第16回の本日は『英語独習法』について語ります。今回の本は、読み終えてから比較的時間が経ったものでした。ただ最近は「読書メモを整理して1ノート1要素にまとめる」ということをやっているおかげで、読んでから時間が経った本の方が中身についてじっくり考えを深められるようになっています。実はこれ、『Learn Better ― 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』も同じような状態で収録したもので、そういう意味でもLearn Betterと同じようにうまく話せたのではないか、という自負もあったりします。英語学習版『Learn Better』でありつつ「世界の見え方が変わる本」『英語独習法』大きく2つの点が素晴らしかったです。1つは英語に特化した『Learn Better』のような、どのように学習をすることが、英語を学ぶのに有効な手法なのか、というのを学術的な観点で話してくれるところ。特に最も痛快だったのは‌「目標を決める」ことの重要さを語った上で、できるようになりたいは目標ではないという言葉でぶった斬ってくれたこと。世の中にある英語学習コンテンツの多くが「これだけでいい」「簡単」というようなお手軽感満載のタイトルで溢れていることに対して、『英語独習法』では以下のように「覚悟を決めろ」と迫ってきます。できるようになりたい、というのは目標ではなくただの願望。どのレベルまで、どこまで時間と労力を使う覚悟があるか、ということをきちんと考えて、自分の目指すものを考える。『Learn Better』でも出てくるんですが、学びを深めるための基本は「価値を見出し」「目標を決める」こと。これを「どこまで時間と労力を使う覚悟があるか」と語ってくれる本は信頼できる。そしてもう1つ、この本が興味深いのは「英語という言語での世界の捉え方」を教えてくれること。Did you see "the" broken headlight?Did you see "a" broken headlight?本編でも語った話ですが、ネイティブの人は"the"なのか"a"なのかで答えが変わる、という話などなど、英語を話している人が感じている世界、というものがいかに自分と異なるものなのか、という実例を見せてくれた、大変興味深いものでした。この部分に関して言えば、英語に興味がなくとも、言語というものがいかに興味深いものなのか。それを知ることができる点だけでも一読の価値はあると感じています。いろんな本が自分の中でNo1判定されているんですが、これは「今年一番短い期間で読み終えた本」No1です。本編中に紹介した本* 英語の読み方 ニュース、SNSから小説まで (中公新書) | 北村一真 | 英語 | Kindleストア | Amazon This is a public episode. If you’d like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit bookcatalyst.substack.com/subscribe

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