2022/07/24 夏休みの宿題

　今週都内では多くの小中学校で終業式が行われ、待ちに待った夏休みです。夏が来れば休みもくるあの頃と違って、結局は暑いこと以外自分の人生を特に変えないであろうという諦めと無関心で過ごす季節となってから久しいです。思えば当時の夏休みの彩りは、永遠にも思える時間が、儚くも刹那的に過ぎ去るという二律背反から起こるものだったでしょう。例えば、夏休みの宿題なる「いつかは終わらせなくてはならないもの」の存在は、「この季節にもいつか終わりが来る」ことを少年少女らに強烈に意識させたものです。したがって、いつか終わるこの季節にいつかは終わらせなければならないものを携えて過ごせば、いつだってあの頃の青春が色鮮やかにリバイバルするであろうという寸法です。まあこれ1ヶ月間に収録したんですけどね。(ｻ)