167 第156話

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3-156.mp3出社した椎名だったが、やはり体調が優れないと言うことで今日は休むこととした。「どこに向かっている。」「とりあえず一旦家に帰ります。あてもなく車を走らせるのも、見つかったらリスクですから。」雨脚が強くなっている。滝のように降るそれはフロントガラスから見えるはずの景色を白いしぶきのようなもので覆い、視界は極めて悪い。前方の車のストップランプが断続的に光る。椎名の運転する車は減速せざるをえなかった。「一体どれだけ降るんだ…。」家に向かう間も雨が収まる気配はない。や..

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