第324回 苦しんでいる人のために

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「心の貧しい人は幸いです、天の御国はその人のものだからです」マタイ5:3このみことばに似ているのが旧約聖書にもあります。詩篇34:18には、「主は心の打ち砕かれた者の近くにおられ、たましいの砕かれた者を救われる」ここでいう「心の貧しい」とは、自己中とか感受性の鈍いとか、強欲という意味ではなく、心の打ち砕かれた状態ともいえます。我々は皆この地上で苦しみを通ります。「なぜ神様はこの苦しみを通る事を許されるのか」と思う時もあります。しかし苦しみを通るその時に「天の御国こそは私のもの」であると確信するのではないでしょうか。なぜなら苦しみのどん底にいる時には、もう死んでしまいたい、いっその事天国に連れてって欲しい、というほどまで苦しむわけですから。しかし、その時に神様によりすがる状態でいる事が、逆説的に人間にとって幸いな状態であるというのです。神様はイエス様を通して、人間の苦しみ、痛み、悲しみを経験したいと望まれました。天から眺めて「おい、頑張れよ」と「悟りを開けよ」と言い放つ事はありません。イエス様という人間として、神様は地上を歩まれ、人々を癒し、救い、社会的弱者の友となり、何の罪もないのに、妬まれ、罵られ、仲間から裏切られ、偽証によって極悪死刑囚の釈放と引き換えに死刑に引き渡され、拷問を受け、最後に十字架に磔となりました。とっても良い人が、こんな最悪な殺され方をしました。イエス様はそれを拒まず、その苦しみと死を通られました。我々の罪の罰の身代わりに十字架にかかられたわけですが、それだけとは思えないのです。イエス様は敢えて、酷い苦しみを受けたのです。なぜなら、人間の苦しみを味わいたかったのだと思います。あなたを愛しているから、あなたの気持ちも、あなたの通っている痛みも、苦しみも、悲しみも知りたかったのです。いわゆる宗教というものの中で、そのような事をしてくれた聖者がいるでしょうか?イエス様だけが、我々の側に来て下さった、本当の神さまなのです。それを聖書を通して知る事が出来ます。イエス様だけが、我々の苦しみ、痛み、悲しみに心から共感して下さる方なのです。だから我々はこの「我々の苦しみを知る神」に全幅の信頼を寄せて、縋る事が出来るのです。そして、もしそうするなら、救われるのです。 This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit hkblog.substack.com

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