60 坂﨑Topic#22「社会福祉法人あしたばの会たんぽぽ保育園理事長である故菅原良次氏を偲んで」

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本年12月10日にご逝去された菅原さんには生前大変お世話になった。故人をしのぶとともに、彼の功績をいつかはお話したいと思っていたので、とても残念ではあるが、この機会に話させてもらった。
 ミスター私保連とも言うべき菅原さんは、間違いなく現行の保育制度の根幹を考えられた一人であり、そしてそれを成し遂げ、私にとって大恩人である。現行の制度の仕組みで助けられた多くの幼稚園や保育所、とりわけ地方の施設にとっては、ありがたいことではなかったかと思う。
また、苦言の多かった公定価格もコロナになって初めて良い点を理解してもらえたり、ここも菅原さんの果たした功績が大だと思っている。
  私にも、例えこの「空飛ぶラジオ」」でも、なかなか話せない歴史がある。多くの人はまだ現存しており、それはその時の一瞬の関わりだから、今はまだ、その人の全体を語ることは難しい。更に今回の菅原さんにあっては、私が濃密に関わったのは2・3年程度のことで、彼のことを私よりも知っている人はたくさんいるし、彼の多くの勇姿や活躍は計り知れないはずである。
それでも、菅原さんのお話をしたいのである。菅原さんがどんなに今と未来の子どものことを思い、そして将来の日本の保育の行く末を真剣に考えていたのか。それだけでも伝われば十分だ。
 今春こども家庭庁が創設する。数年後には幼保の一体問題が話し合われたり、完全なる少子化による地域の保育施設撤退や、全国的に多すぎる施設の統廃合など大きな転換期を迎える。いずれにしても私が勝手に名づけている待機児童大作戦も、3歳未満児囲い込み大作戦も、もはや終焉を迎える。菅原さんの頭にあった制度や仕組み、それらがもう一度議論される時が来るはずだ。
 最後に、菅原さんの出身は私の隣の雪深い秋田県である。
「まぎれもなく菅原良次は秋田が生んだ日本保育界の偉人である。」
その意思をついで、私も、もう少し頑張らねばと思う今日この頃である。ただただ残念であるが、安らかにお眠りください。そして、天国でもその笑顔でたくさんの子どものお話をしていて欲しい。2022年末。合掌 坂﨑

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