#056 ブラジルにルーツを持つ子供たちの居場所・子供食堂をつくる/社会活動家の田中ルジアさん

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継承語って皆さんご存知ですか?母語とも言われますが、生まれたときから使う言葉。わたしたち日本で生まれ日本で育った人は、自然な形で母語を習得していきます。しかし、日本語ができない外国人の両親から日本で生まれた子どもや、幼少期に来日した子どもは、母語が不十分なままで社会生活を送り、日本の学校に馴染めず、自己表現もできずにいることが多いそうです。本日のゲストの田中ルジアさんは、不自由にしている子どもたちにブラジル人の母語「ポルトガル語」を教えながら、子ども食堂を運営されています。田中ルジアさんが運営されている団体では、語学教育だけではなく、本を読むこと、絵を描くこと、キャンプやお祭りなどのアクティビティを催し、言葉を教えるということを超えたコミュニケーションを子供たちに伝えられています。自分を表現することができて、他者を理解できるようになる。そして、アイデンティティを確立でき、自分に自信がもてる子が巣立っていく。田中ルジアさんのお話は、そんな夢のあるお話でした!
ゲスト・田中 ルジア/Projeto Construir ARTEL代表・兵庫県立芦屋国際中等教育学校 外国人生徒教育推進員
2008年から、継承ポルトガル語教室・子ども食堂「プロジェクト コンストルイル アルテル」運営し、ブラジルにルーツを持つ子どもたちの支援を行っている。絵や読み書きを通じて、自分の気持ちを表現できる力を持てるよう、たくさんの子供たちをサポートしている。
●Projeto Construir ARTEL[プロジェクト コンストルイル アルテル]
http://www.projetoconstruirartel.org/index.html
ブラジルにルーツを持つ子どもたちに日本語・母語習得の支援を行うとともに、母文化の伝承とアイデンティの形成を促し、自分の持っている力を発掘できるように支援を行っています。 日本社会で生きにくさの問題を抱えている子どもたちに安心安全ない場所を提供しています。 2008年に、子どもを持つブラジル出身の人々が安心して仕事仕事ができるように。 また、ブラジル人のコミュニティの形成にも役立てられたらとブラジル出身の人を対象とした24時間の保育サービスを行うProjeto Construir ALTELが設立しました。 その後保育に来ている子どもたちに日本の学校やお家の環境のなかで、自分のもつ力を発掘できるように 母語教室がはじまりました。しかし、リーマンショック以降、職をなくした人たちの帰国が続き、保育を受ける子どもの激減で、2015年に保育サービスは終了した。 現在は、毎週金曜日午後5時半から7時までポルトガル語教室、7時半から8時半まで学習支援。 土曜日10時から12時まで、幼児と低学年を中心としたポルトガル語教室を開催。 他にもさまざまなイベント活動を行っています。 5月にはルーツ辿る遠足、バーベキュー大会。
6月にはブラジルのお祭りフェスタジュニーナ祭。夏にはサマーキャンプ。秋には高校見学、ブラジル料理教室、仮想パーティー。3月には発表会など主催授業を行っている。 すべて自己資金で行っているため、堺市内のイベントなどでブラジルの食べ物や手作り品を販売して、資金を調達しています。

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