#13 裁判長の人事異動問題

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#13 裁判長の人事異動問題

国を訴えた裁判で裁判長だった人物が、突然、国側の弁護士のトップに!?ーージャーナリストの安田純平さんが国にパスポートの再発給を求めている東京地裁の『ジャーナリストに渡航の自由を!訴訟』の裁判長だった人物が、今年9月1日付けで、法務省の訟務(しょうむ)局長に異動となって波紋を呼びました。訟務局長とは、国側の代理人として訴訟活動をおこなう訟務検事を束ねる立場です。このような直接の異動は初めてのことで、「明らかにアンフェアだ」として原告側弁護団は求釈明を申し立て、さらに多くの弁護士が共同声明を出して問題提起をしています。
「本件が裁判に与える影響とは?」「そもそも人事交流はどうあるべきか?」……原告側弁護団長の岩井信弁護士に詳しく聞きました。

【ケースページはこちら】
https://www.call4.jp/info.php?type=items&id=I0000060

【実際の求釈明申立書はこちら】
https://www.call4.jp/file/pdf/202210/4f3c2a1e47b244269a5c09ee2b836de4.pdf

【Podcastアンケートはこちら】
https://forms.gle/m1vrPdPiSTpYqxpt9

【目次】
0 :00 オープニング
1 :50 今回の裁判長の人事異動の問題点
8 :42 『ジャーナリストに渡航の自由を!訴訟』とは?
11:30 共同声明と求釈明申立とその反応
17:28 裁判官の人事異動・交流について
23:54 エンディング

【知っておきたい!関連用語】
〈訟務局〉
国の利害に関係のある民事に関する争訟及び行政に関する争訟の処理に関する事務を行っている、法務省の内部部局。

〈求釈明申立〉
当事者がもう一方の当事者に質問の回答や証拠の提出を求めたい場合、裁判長から相手側に要請をしてもらうように求める行為。

〈判検(はんけん)交流〉
日本の裁判所と法務省、検察庁の間で一定の期間、裁判官が検察官に、検察官が裁判官になる人事交流制度。刑事分野の交流は2012年に廃止されたが、裁判官が訟務検事になる交流は今も残る。それに対して、日弁連などは、癒着や馴れ合いを招き公正を損ねるとして批判しています。

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