ep12-3「街場の教育論」(内田樹さん)

リリース日:

今回は「街場の教育論(内田樹さん)」最終回として、少し教育に関するこぼれ話を。

義務教育の「義務」って、みなさんどう捉えていらっしゃいますか?
粟野さんは、以前はこどもに対する義務だと考えていたそう。
ところが実際には、こどもに対する義務、ではなく、親に対する義務、だったんですね。
ある程度の年齢になったら、こどもを家庭以外の場所に所属させる。
親のコントロール下から一時的に引き離す。
たとえば産業革命の頃のヨーロッパでは、こどもは労働力として扱われていた。
「小さな大人」なんて言葉も世界史や倫理で習ったこともあるのでは。
そんな社会の中では、親がこどもの人生を決めてしまっていた。
そうした状況からこどもを守るために、義務教育が生まれた、という流れもあるようです。
そう考えてみると、義務教育とは、親からこどもたちを守るための制度、とも考えられる訳ですね。

余談ですが、「集団への所属欲求」と言うものが、少年期~青年期には存在するらしいです。
コロナの時代になり、通学できずに宅習をつづけるこどもたちは、その欲求が満たされずに人知れぬストレスを抱えているかものかもしれません。
-------
今回の読書を通じて、義務教育の担う目的の一つに気付けました。
いっそ、義務教育という名前も変えてしまったらいいのにね。
皆さんなら、どんな名前を付けますか?
ご質問、扱う本のリクエストなどがありましたら、こちらまでDMをお寄せください。
https://twitter.com/Tomoki_Awano

---

Send in a voice message: https://podcasters.spotify.com/pod/show/tomoki-readingtimes/message

ep12-3「街場の教育論」(内田樹さん)

タイトル
ep12-3「街場の教育論」(内田樹さん)
Copyright
リリース日

flashback