失敗を売るのベーション(1166回)

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破竹の勢いで成長し続ける「ドン・キホーテ」のオリジナル商品ブランド「情熱価格」を集めた新業態の「ドミセ」のとある販売方法に目から鱗が落ちる想いでした

"売れ残った山積みの商品と共に、顔出しした社員の反省文が並ぶ。 「大量に作って余ってしまいました」「商品の良さを伝えられませんでした」「本体カラーをパステルピンクにしたのが完全に失敗でした…」  ボロボロの段ボールに大きく書かれた「ドすべり」の文字。

「これで売れなきゃ諦めます」と宣言し、税別10円、100円といった〝驚安価格〟で投げ売りされていた。

失敗を許容し、「攻めすぎただけだ」とむしろ武勇伝に変えてしまう。世界を見渡しても、こんな演出がまかり通るのはドンキ以外にないだろう。"

ここから私は思いました
1、失敗のオープン化
→失敗は彩りの一つ 三木清
2、諦めない
→ベンチャー成功の鍵
3、失敗のネタ化マーケティング
→仕掛け学的 製品よりも失敗した理由がしりたくなる

ドンキは、ずいぶん昔からよく利用させて頂き、私の中では困った時のドンキ、何とかしてくれるドンキ的な勝手なイメージだったのですが、めちゃくちゃ素敵なスピリッツと仕掛けが溢れているお店なのだということを改めて勉強させて頂きました

とくに、"どすべり"ポップには思わず、えっ、どんなのあるの?と書籍の写真のポップに目を凝らしてしまいましたし、今度是非行ってみようと思わせていただきました。

その理由の一つは、圧倒的な失敗のオープン化、ということが浮かびました。よく企業でも、失敗を許容する風土作りはよく話題になる件ですが、ここまで徹底的に社内だけでなく、社外にまで曝け出していくというのは

失敗をみんなでネタにしていこう精神というのが、溢れてるからこそ、できるんだろうなあと思いました。まさに哲学者三木清さんの、失敗は人生の彩りである、を地で行くような、ネタにして楽しんでください精神が本当に素晴らしいなあと思いました

また逆に思ったのは、最後まで何が何でも、諦めずに売り抜くぞ、という諦めない精神です。ベンチャー企業の成功者が必ずいう、なぜ成功したか?それは諦めなかったから、ということを目の当たりにしているような、そんなベンチャースピリッツを感じました

そしてもう一つは、松村先生の仕掛け学的でもあるなと思いました。どすべりコーナーの商品は、もはや何かの機能を解決するところはすっ飛ばして、何か滑りだったんだろうねぇと、みんなでワイワイ話ししたい、ネタにして盛り上がりたい、そこに商品価値をずらして来てるとも言えるのかもしれないなあと、思いました

こんなに、自由で、チャレンジャブルで、明るくて、楽しそうな、そんなお店や商品は、そりゃ買うでしょ、ってことに繋がってるのかもしれないなあと

だって、失敗さえ売っちゃうんだもの、的な

失敗を売るのベーション

そんなところが本当に素敵だなあと思いました

そんな話をしています^ ^

参考:本: 進撃のドンキ 知られざる巨大企業の深淵なる経営 電子書籍版データ作成日 2024年7月29日 第1版 著者 酒井 大輔  発行 株式会社日経BP

動画で観たい方はこちら
https://youtu.be/nL5rqe0K5os

失敗を売るのベーション(1166回)

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