小田嶋隆先生ありがとう!【東京四次元紀行】

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ニュースになっていたのでご存知の方もいらっしゃると思いますが、コラムニストの小田嶋隆さんが6/24に亡くなりました。
わたしは小田嶋さんの文章講座を何度か受講したので、小田嶋「さん」というより小田嶋「先生」の方がしっくりきます。
先生の講座を最初に受講したのは2014年。
慶應義塾が主催するビジネスマン向けのスクールで開催された、3ヶ月間のコースでした。
その後、計3回受講。わたしはできそこないの生徒でしたが、小田嶋先生にはたくさんのことを教えていただきました。
先生にとって遺作にして処女作となった小説についてお話しします。この作品はおもしろいよー!!
『東京四次元紀行』小田嶋隆
https://www.amazon.co.jp/dp/B0B1TY4RGC
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公式サイト: https://yokatta-sagashi.com/
Twitter: @voice_rico
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書き起こし
ニュースになっていたのでご存知の方も多いと思うんですけれども、コラムニストの小田嶋隆さんが6月24日に亡くなりました。
本日、収録日が7月9日。ほんとはね、先生が亡くなってすぐに、結果的に先生の遺作となってしまった小説『東京四次元紀行』という小説のですね、レビューをしたいなーと思っていたんですけれども、まあ読み終えるのとあとは私自身の気持ちが整理できるまでにちょっと時間がかかりまして。少し間を置いてのレビューとなっております。
そもそもですね、これ小説の発売日は6月の頭だったんですね、なので紙で買っていればすぐ読めたんですけれども。Amazonでね、電子書籍で予約したところ電子版がたぶん23日だったかな発売日が。なので先生が亡くなる前日ということで、本当は先生にも感想をお届けしたかったんですけれども。とってもそこが悔やまれるなぁと思いつつ、23日から読み始めました。
てですね。私が校長先生とつい言ってしまうのは、実際私にとって小田嶋隆さんは先生でありまして、断続的になんですけれども小田嶋隆さんが主催される文章講座に私通ってまして。3回受けたうち最初の2回ですね、濃い時間を先生と過ごさせて頂いたのは。最初のビジネススクールに通った時はですね、3ヶ月間隔週で開催される講義を受けて。毎回ね、次の課題みたいなのが最後に発表されまして、その課題に沿って文章を書いて提出するっていう。これなかなかハードなんですよ、やってみると。
最初何となくカルチャーセンターみたいなノリで通い始めたんですけれども、始まってから「しまった」って思うぐらいハードでした。そうですね、1回あたり文字数制限とか全然なかったんですけれども2000字とか3000字ぐらいかな、文章を提出するんですよ。会話文とか誰かにあててお手紙を書きましょうとか、なかなか日常生活では書かないような文章が課題として提示されていたので。それもあってね結構苦戦しながら毎回書いて出しておりました。
そんなわけで小田嶋先生とは少ないながらも面識がありましたした、私は問題児だったりもしたのでそういう意味でも先生も覚えてくださってました。思い入れがすごく先生に対してはありまして、そんなわけでこの番組の中では小田島先生と呼んでしまうのをお許しください。
で、先生の遺作となった小説『東京四次元紀行』というものなんですが、これは遺作にして小田島さん初の小説なんですね。もともと小田島先生はコラムニストということでネット上でもたくさん記事読めるので、もし興味があれば検索していただくと見つかると思います。読みやすい所で行くと日経ビジネスかな。日経ビジネスのWeb版でずっと連載をされておりまして、「ア・ピース・オブ・警句」というタイトルのコラムをずっと書かれておりましたので、この辺りですね。検索していただくと読めると思います。
でね、読んでもらうとたぶんね好き嫌いがはっきり分かれる文章を小田島さんは書くんですね。コラムニストなので当然と言えば当然なんですけど、理屈っぽいと言うか、論理的な常に明快な文章ではあるんですけれども、結構ね、言い回しが独特だったりとかとやっぱりちょっと難しい文章なのかな。「ハイコンテクスト」っていうことを先生は実際講座でもよくおっしゃってましたけれども、裏を知らないと、背景の知識が無いとちょっと理解できないような部分とかもありますので、そんなに平易な文章ではなかったかなと思います。ただ読みやすいかどうかというと非常に読みやすい文章を書く方でして、それがですねこの小説にも存分に活かされています。
私正直ね、あんまり今回のこの『東京四次元紀行』みたいな小説って得意じゃなくって。ショートショートなんですね、すごく短いお話がいっぱい入ってるんですけれども特にプロット的に「すごく衝撃的な何かがある」とかっていうわけではなくて、いろんな市井の人たちの日常を描く、みたいな感じの内容ですね。もちろん人物設定はかなり特殊なものもあったりするんですけれども、そういう意味では興味津々で読めちゃったりもするんですが、ただ何だろうな、身も蓋もない言い方をしてしまえば「で、何?」みたいな感じのお話です。
(続きは公式サイトで読めます)

小田嶋隆先生ありがとう!【東京四次元紀行】

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小田嶋隆先生ありがとう!【東京四次元紀行】
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