一寸先は闇を一寸先は光に変える(詩編 57編)

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目覚めよ、わたしの誉よ、
目覚めよ、竪琴よ、琴よ。
わたしは曙を呼び覚まそう。
(詩編57編9節)

昨今は異常気象が常態化し、梅雨時でありながら、真夏のような日々が続いたり、そうかと思えば、局所的に豪雨に襲われたりと、日々空模様を観察しながらの生活を余儀なくされています。また、世界中で争いが絶えずに「お先真っ暗」と思えるような時代です。この詩編が謳われている背景も暗闇で、「わたしの魂は獅子の中に、火を吐く人の子らの中に伏しています」(5節)と、その八方塞がりの状況が説明されています。
しかし、信仰者は、決してまわりが明るく、喜びが絶えない時だけに賛美するのではありません。その「お先真っ暗」のただ中で、「魂が屈み込んで」(7節)いる現実の中でなお、「神よ、わたしは心を確かにして、あなたに賛美の歌をうたいます」(8節)、と神を賛美するのです。それは、どのような空模様であっても、どのような世界情勢であっても、信仰の目で見上げれば、「あなたの慈しみは大きく、天に満ち、あなたのまことは大きく、雲を覆います」(11節)と、神の御支配が天に満ち溢れているからです。
「わたしは曙を呼び覚まそう」と、この詩人は謳います。
暗闇のただ中にあって今、これほど響き渡る信仰の詩がありましょうか。私たちキリスト者は「一寸先は闇」を「一寸先は光」に変えるためにキリストの光をこの世に輝かせるのです。

【祈り】
「神よ、天の上に高くいまし、栄光を全地に輝かせてください」(6節)。

一寸先は闇を一寸先は光に変える(詩編 57編)

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一寸先は闇を一寸先は光に変える(詩編 57編)
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