#163 作品の強度【guest:淺野翼】(2/3)

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作品って世に出たら衆目や評価だったり、場が持ってる緊張とか緩みに晒され、ともすると擦り切れて古び陳腐化してしまうものだと思いますが。そうした「時間や空間の勢いみたいなものに耐えうる物であるかの度合い」は、さしあたり「強度」と呼んでも良さそうです。「良質なゴミ」という価値転倒が折り込まれたフレーズを冠した展覧会は、そのまま、耐ええなさの価値転倒をも期待させるものがありました。つまり、「対峙しません」「耐えもしません」という、ステイトメントと読めてもいいはずだと思いました。当然そう読めるにしろ、それらを表現するのは簡単ではなく、単に擦り切れて古びた陳腐なもので開き直ればいいわけでもないはず。とはいえ、現にそれを考えるヒントをくれそうな作品もあったと思います。あの場には、出展者それぞれの方法があり、反転させた強度をどうにか見出そうとするものもあれば、反転させないでストレートなまま強度に向きあおうとするものもありました。そうした別々の方を向いているように見える物らの目が、偶然合ったのがあの場だったのだと思います。(中島)○ゲスト 淺野翼(⁠淺野翼建築設計室⁠)○おたよりはコチラ⁠https://forms.gle/Q7VuBFN5T9e9pvFw7

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