お雑煮ノベーション(1060回)
京都祇園の菊乃井の3代目主人の村田吉弘さんから、お雑煮が和食としてユネスコの無形文化遺産化への鍵となったというお話を聞いて、目から鱗が落ちる思いでした
"それは最後に加筆したんですけど
1月1日の午前中に、北海道から沖縄まで、一斉に同じものを食べるという文化は、これぞまさしく文化遺産なんですよ
これは保護する必要があるというふうに、ユネスコの方がが認めてくれたわけですよね
その地方地方によって雑煮が違う。それはそこの食文化に適した食べ物なんですよね
地方で取れる食材を使うということが、もっとも重要なことなんですよ"
お雑煮の和食文化遺産化へのインパクトから、愛されるプラットフォームの特徴を思いました
1、広域の風習との結びつき
→お正月、歴史的観点
2、各々の工夫を加えることができる
→各種味噌、餅の種類、地域の野菜
3、価値が認められてる
→美味しい、長年食べられてる
まさかお雑煮がユネスコの無形文化遺産の決め手になったとは、驚きの話でしたが、納得させられる部分が沢山ありました
これは、文化遺産登録云々に関わらず、世の中のプラットフォームになるための要素が詰まってる気がしました
伝統や風習と深く結びついてるというのは、歴史的な観点との深い結びつきを大切にするということになり、とても大事な気がします
お雑煮は、それが日本全国にあるというところが素晴らしいことですが
もしかしたら国をまたがって同じようにやる風習というのと、何らかの結びつきをするというのは、新たなプラットフォームのヒントになるかもと思いました
また、そのプラットフォームの上で、さまざまな地域の工夫ができる余地を作っておく、いやむしろそれが特徴になるということもとても大事なことだなと
そして最も大事なことは、お雑煮が美味しいように、価値が認められるものになる、美味しかったり楽しかったり感動したり、そんなことが感じられるものなのかなと
そんなお雑煮のようなものとして、例えば、祭りはすでにそうなってるのかもしれない
じゃあ例えば、ビジネスの世界でそんなことができないのか
例えばスタートアップという世界で、1広域の風習と結びつき、2各々地域の工夫を凝らして、3価値が認めれる、そんなエコシステムやプラットフォームつくりみたいな
未来のお雑煮のようなエコシステム
お雑煮ベーション、やってみたいなあと
そんな話をしています^ ^
参考:NHK 木村多江の今更ですが 和食-日本伝統の食文化を守る-初回放送日: 2024年2月26日https://www.nhk.jp/p/ts/4J9V6VZY6M/episode/te/D9W632G25L/
動画で見たい方はこちら
https://youtu.be/v4MsavcwRsk
お雑煮ノベーション(1060回)