#17:迷宮のごとき問題作 安部公房『箱男』2/5

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『箱男』は、段ボール箱の中が魅力的な空間であるという説明から始まります。子供の頃を思い出すと、それは頷ける気がします。彫刻家ジャコメッティのようなアーティストにも、この感覚はあったようです。実はこの感覚が都会の中では【匿名性】と結びつくのだ、という発見が、この小説の明察なのです。都市の中で暮らすとはどういうことなのか、本作の一節からとらえてみましょう。

#17:迷宮のごとき問題作 安部公房『箱男』2/5

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#17:迷宮のごとき問題作 安部公房『箱男』2/5
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