EP#60 夏の早朝、ハスの花を見て思う。「ハスを表す漢字は三つあった」なんて・・・ そんなこと知ってても、「何」の役にもたたないぞ、と。わかるかなあ。

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夏の朝、早起きをしてハス池に行くと、ハスの開花が見られます。その時に「ぽん」という音がするというのです。残念ながら僕はまだ聞いたことがありません。

実はこのハスを表す漢字は、三つもあったのです。
一般的には、ハスは「蓮」と書きます。しかし「蓮」以外にもハスを表す漢字があります。その一つが「荷」です。通常、「荷」は「荷物」「出荷」などのことばとして「になう」「背負う」「肩にかつぐ」という意味として使っています。

しかし元々「荷(カ)」がハス全体を、「蓮(レン)」が実を、「藕(グウ)」が根を表したと言われています。僕たちがレンコンと言っている部分は「藕」だったのです。

 「荷」は「何」の部分が「カ」という音を表しています。幾何学ということばもありますね。この「何」は「になう」という意味を持っていました。しかし次第に「何」が「如何(いかん)」、「何ぞや」などの形で、疑問などを表す役目を持つようになりました。

そのため、「何」と音などが通ずる「荷」が「になう」という意味を持つようになったのです。そのため「蓮」が植物のハスを代表する漢字になった、と言われています。

古代中国では、漢字の意味だけでなく、音が重要な役割を果たしていました。「豆」という漢字をジッと見ていると、空豆の形に見えてくるのですが、元々足の高い「高坏」という器の象形でした。高坏を表した「豆」の「トウ」という音が、植物の「マメ」の発音と同じだったので、次第に「高坏」から「マメ」を表す漢字になったのです。

「東」も「木に沿って日が昇る」姿を表したという俗説があります。しかし、麻袋のようなものの両端を縛った形の象形なのです。「東」の「トウ」という音が、方角の「ひがし」と同じだったので、次第に「東」が方角を表す漢字になったのです。

ハスが花開くときに「ぽん」という音をたてるのかどうか、調べてみたいと思います。


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