【A175】親鸞の造悪論
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【A175】親鸞の造悪論 時間:81分 音質:3 ジャンル:宗教 講演日:1995年11月19日 主催:東洋大学二部印度哲学科学生/東洋大学全学学園祭実行委員会 場所:東洋大学白山キャンパス 収載書誌:春秋社『宗教の最終のすがた』(1996年) 音源について 東洋大学白山祭シンポジウム 「現代日本の信」の第1部で 「親鸞復興」という原題。 音源は主催者提供だが、 スピーカーから遠い客席から録音。 反響音などで聞きづらい部分あり。 講演より オウム・サリン事件で僕なりに いろんなことを考えました。 親鸞が「善人なほもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」と いっているのは一種の逆説で、 逆説のほうが通りやすいといいますか、 持続しやすいということがあって、 どんどん突き進んでいったというふうに 僕は考えてきていました。 ところが、親鸞はもしかすると、 いまのオウム・サリン事件みたいな問題に現実に直面して、 これを肯定していいんだろうか、よくないんだろうか、 と本気になって考えさせられたあげくに、 「造悪」、悪を進んで造る「極悪深重の輩」を 自分の「善悪」観のなかに包括できるという確信を 持てるようになるまで考え抜いて、 それで「善人なほもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」と いうことをいったんだ、と僕は考えてみました。
【A175】親鸞の造悪論