【A117】岡本かの子
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【A117】岡本かの子 時間:91分 音質:5 ジャンル:文学 講演日時:1989年3月10日 主催:川崎市民ミュージアム 場所:川崎市民ミュージアム 収載書誌:中央公論社「マリクレール」1989年8月号 音源について 岡本かの子の生誕百年を記念し て開かれた講座での講演。 音源は主催者から提供。 ところどころマイクノイズあり。 講演より 岡本かの子の作品には、 「意味」なんかそんなにないんです。 ただ、〈生命〉があるんです。 本来ならば言葉の概念のなかには、 ぐるぐる巻きになったかたちでしか 〈生命の糸〉は含まれていないんですけれど、 高速度写真的な描写によって、その糸を伸ばしてみせる。 その描写から、読む人は〈生命〉を 感ずることができるのです。 〈生命の糸〉というものをスーッと伸ばして、 川の流れに布をさらすように、さらしてみせる。 〈生命の糸〉をこれだけ感じさせた作家はほかにいません。 この作家は、明治以降の近代文学の女流作家のなかで、 女流という言葉を入れなくても 済んでしまう最高の作家だと思います。 この人を最高の作家というためには、 〈生命の糸〉を感じられないといけないように思います。 この講演のテキストを読む
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