第二十二回 豊島と直島

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内藤礼「母型」:豊島美術館
球体個体、柔らかい、優しく光が差し込む。皆が音をたてないように気を遣い恐る恐る歩く。
小さな音も全て拾いその音はまあるく反響する。小さな子供たちがゆっくりと母胎へ吸収される。
蝉の声、カラスの声が容赦なく乱入するのを気にせず、その空間はゆるりと呼吸を続ける。
青色と30センチの灰色は何事もなかったように混じり合い生き続ける。
光と風の可視化。
天井から天井へとゆとりを持ってひかれている何事もない細い紐は、風と共に揺れ、光と共に呼吸をする。
改めてそれらの存在を気づかされる。水が小さな穴に吸われる音と、デニムが擦れ合う音が響く。心地が良い。
バッタも何かを感じとり、一歩ずつ丁寧に前進を試みる。
文:都合
イギリスついた/直島と豊島にいったよ/クリスチャンボルタンスキー/豊島美術館/内藤礼「母型」/写真撮影と美術館/安藤忠雄とニアミス

第二十二回 豊島と直島

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第二十二回 豊島と直島
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