【A024】政治と文学について

リリース日:

【A024】政治と文学について 時間:45分 音質:2 ジャンル:文学 講演日時:1971年5月8日 主催:三田文学 場所:慶應義塾大学 三田校舎 収載書誌:弓立社『敗北の構造』(1972年) 音源について 文芸誌「三田文学」の主催。 録音者の話し声や 周辺のノイズが入り、 音質はあまりよくない。 講演より 去年の暮れ、三島由紀夫さんが、政治と文学について、 非常にショッキングなあり方を提供してくれました。 「芸術家が実行家に拮抗しうるとすれば、 死を描写するだけでなくて 自分が死んで見せなくちゃだめじゃないか」 というのが三島由紀夫さんの考え方のように思われます。 三島さんは自らその考えを実行されたわけですから、 そこのところで何もいいたくない気持ちですが、 考え方としては たいへん古い考え方というほかないと思います。 そして三島さんは、文学芸術の創造ということと、 それが書物として流布される過程とを、 うまく区別できていなかったのではないでしょうか。 創造の行為と、それが書物となって流布されることとは、 違うということを、本当の意味ではあまり 考えられなかったと思われるのです。 そのことは、ただ実感的に知っているだけでなく、 想像力を突き詰めていかなければならないことが あるように思うんです。

【A024】政治と文学について

タイトル
吉本隆明の183講演
Copyright
リリース日

flashback