イノベーションの民主化ノベーション(1210)

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慶應義塾大学商学部准教授の岩尾俊兵さんの言葉に震えました。

曰く
"経営者の孤立と従業員の困窮、一見すると正反対のふたつは実は同根の問題である。"

"これらの問題はすべて「経営の知と心の社会的な偏り(社会の中でほんの一部の人たちが経営知識と経営意識を独占すること)」という同じ原因から生じていると考えられる。"

"これに対して、過去の日本式経営は、少なくとも理念型・理想型としては、「すべての人が価値創造の主役」と考えて、この「経営の知と心の社会的な偏り」をなくす試みだった。"

"こうした過去の日本式経営の強みの本質を、筆者は「価値創造の民主化」と呼んでいる。"

ここから私は思いました
1、富と仲間のアウフヘーベン
2、仲間との信頼が加速装置
3、全世界一世帯あたり一法人化

先日の1209回の際にお話しした「富と仲間のアウフヘーベン」を思い出しました。富が集まる経営者とそうでもない従業員との間と捉えてみると、仲間との間にはどうしてもトレードオフの関係性が生まれてしまうのかなと

それを解除するためには、オープンイノベーションのように、経営者と従業員の間のオープンイノベーションとしてwinwinの関係が明確になれば良いのかもしれないなと思いました

例えば、この本の中に書いてあるように、経営の情報やノウハウを、仲間である従業員にも身につくようなアクティビティによって、労働者自身が経営者のように価値創造ができる人材になっていく

それはお互いにとってwinwinの関係になることができるのかもなあと思いました

また、同様に先日の1208回にお話しした、「仲間との信頼が加速装置」の話も思い出しました。イノベーションサークルの、パッション、仲間、大義の各々のサークルの接点において、信頼という潤滑油があることによって

パッションを持つ経営者が、従業員という仲間との信頼関係によって、共に新しい価値をつくり、そして大義の元に、お客様に価値を提供していくことができれば、経営者と従業員との分断もなくなっていくのではないかと思いました

そして、さらに思いましたのは、これらが実現することによって、従業員一人一人が価値を創造できる、価値創造の民主化、が実現されるということは、

私が常日頃お話ししている、一人一人が価値創造の主役となる、全世界一世帯あたり一法人化、のコンセプトととても似ていることになるなあと思いました

ある意味、会社の中では、価値創造の民主化、そして、会社を超えた世界では、一人ひとりのイノベーションの民主化、それによって、全世界一世帯あたり一法人化、に近づくことになるのではないかと

イノベーションの民主化ノベーション

そんなことを思いました^ ^

参考:本: 日本企業はなぜ「強み」を捨てるのか 増補改訂版『日本〝式〟経営の逆襲』 2023年10月30日初版1刷発行 著者―岩尾俊兵   発行所―株式会社光文社

動画で見たい方はこちら
https://youtu.be/NB9to6gB4P4

イノベーションの民主化ノベーション(1210)

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