聞く者は皆耳鳴りを起こす(エレミヤ書 19章)

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主の言葉を聞け。イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。見よ、わたしは災いをこのところにもたらす。それを聞く者は耳鳴りがする。
(エレミヤ書19章3節)

紀元前7世紀、北イスラエルを滅ぼし、南ユダを脅かしたアッシリアが衰退したため、ユダの王族とエルサレムの市民は束の間の平和を得ます。人びとは、城壁内では神殿祭儀をささげながら、城壁外では罪なき者を処刑し、無辜の人びとを殺戮し、子どもの人身御供というおぞましき異教行事を続けました。
エレミヤは神に命じられるまま、壺を買い、預言者と行動を共にする民の長老たちを連れ、人身御供の場所、ベン・ヒノムの谷に赴き、壺を砕いて、主の言葉を告げます。「陶工の作った物は、一度砕いたなら元に戻すことができない。それほどに、わたしはこの民とこの都を砕く」(11節)。
エレミヤは壺を粉々に叩き割りました。これは預言者の象徴行為です。エルサレムの都と民を砕くと語る「わたし」は、御自身を陶工にたとえ、手ずから粘土を整形し、窯で焼き上げた陶器を、粉々に叩き割るとおっしゃいます。預言者の告げる言葉は、王族と市民にとって恐ろしい知らせ、不愉快で耳がきりきり痛む言葉でした。
人びとが耳を塞ぐ中、孤軍奮闘するエレミヤに同行する理解者たちが幾人か残っていました。真実な神は、契約の祝福に与かる人びとを、このように残しておられます。

【祈り】
主よ、あなたのために孤軍奮闘する僕らに、仲間を得させたまえ。

聞く者は皆耳鳴りを起こす(エレミヤ書 19章)

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