神の掟か人間の言い伝えか(マルコによる福音書 7章1-23節)

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「あなたたちは神の掟を捨てて、人間の言い伝えを固く守っている。」
(マルコによる福音書7章8節)

あらゆる規則には、それを守ることによって実現したい目的があります。法律も、人と人との約束も、そして聖書に記された神の掟も同じです。しかし、本来の目的が無視されて、規則を守ることが目的化してしまうことがあります。すると、その規則は単なる重荷になってしまいます。
神の掟の目的とは何でしょうか。それは神に救われた民が神と共に生きることです。しかし、ファリサイ派の人びとと律法学者たちは、神の掟を形式的に守ることが目的化し、細かい手順ばかりが重んじられました。その結果、彼らは、親に代表されるような、神の御心において大切にされるべき人びとを無視していました。そのような彼らの心は神から遠く離れていると、主イエスは6節で指摘されます。神と共に生きるという神の掟の目的が無視されると、それは神から遠く離れた人間の言い伝えになってしまいます。それは人を救うどころか、かえって人の重荷とさえなってしまいます。
神の掟をはじめとする御言葉も、本来の目的が大切です。それは、キリストの十字架によって私たちの重荷を担い、救ってくださった神と共に生きることです。きょう私たちが礼拝で聞く御言葉をとおして、私たちの重荷を負ってくださる神が確かに私たちと共にいてくださいます。

【祈り】
あなたの言葉によって、私たちの重荷を取り去ってください。

神の掟か人間の言い伝えか(マルコによる福音書 7章1-23節)

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神の掟か人間の言い伝えか(マルコによる福音書 7章1-23節)
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