沈黙してただ神に向かう(詩編 62編)

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わたしの魂よ、沈黙して、ただ神に向かえ。
神にのみ、わたしは希望をおいている。
(詩編62編6節)

この詩を作ったダビデを取り巻く状況は、「亡きものにしようとして一団となり、人を倒れる壁、崩れる石垣とし、人が身を起こせば、押し倒そうと謀る。常に欺こうとして、口先で祝福し、腹の底で呪う」(4、5節)というものでした。
そのとき、ダビデの心は、不安や怒りに揺れ動いていたと思いますが、そのような状況でも、相手に反論したり、復讐したりせずに、「沈黙して、ただ神に向かう」(2節)だけでした。それは、神に祈ることによって心の動揺がおさまり、沈黙してすべてを神の御手に委ねることができたからです。
そのことを彼は、3節でこのように歌っています。「神こそ、わたしの岩、わたしの救い、砦の塔。わたしは決して動揺しない」。そして7節でも「わたしは動揺しない」と繰り返しています。それは、「民よ、どのような時にも神に信頼し、御前に心を注ぎ出せ。神はわたしたちの避けどころ」(9節)と歌っているように、神だけに信頼し、希望を置いていたからです。
ピラトから裁判を受けた主イエスもまた、そのように沈黙されました。私たちも、誤解されたり、批判されたりすることがあります。そのときに、沈黙して、ただ神に向かいましょう。

【祈り】
わたしの心が不安や怒りで揺れ動くとき、沈黙して、すべてをあなたに委ねることができますように。

沈黙してただ神に向かう(詩編 62編)

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沈黙してただ神に向かう(詩編 62編)
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