95 第九十二話

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93.mp3県警本部の通用口を経由した古田はエレベータを降りた。カタカナのロの字になっている階の角をひとつ曲がると、そこには警備部長室があった。在室のランプが灯っている。古田は扉をノックした。「失礼いたします。」大きな机の向こう側に土岐が何やら険しい表情で着席していた。土岐に向かって左側の壁には日章旗が掲げられている。反対側の壁に掛けられた時計の時刻は19時を指し示していた。「俺は忙しい。手短に済ませろ。」「片倉さんからお聞きかと存じますが、彼は捜査をワシに一任しました。」「..

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